8月第5週の時事問題

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今年度の予算執行を抑制（9/1）

時事問題解説赤字国債の発行に必要な特例公債法案の成立が今国会内では成立困難となったことを受けて、9月から予算執行の抑制策を行うこととなった。抑制策は地方交付税の支払い延期など。今年度予算のうち公債に頼らず確保できるのは約46兆円で、10月末には累計支出額が約45兆円に達する見込み。

平成24年度予算について確認【歳入】・租税および印紙収入…約42.3兆円（46.9％）・その他の収入…約3.7兆円（4.1%）・公債（借金）…約44.2兆円（49.0%）※公債の内訳は、赤字国債が約38.3兆円（42.4%）、建設国債が約5.9兆円（6.5%）【歳出】・基礎的財政収支…約68.3兆円（75.7%）・国債費（借金の返済）…約21.9兆円（24.3%）※歳入の約半分を借金（公債）で補い、歳出の約4分の1が借金の返済となっている

パラリンピックが開幕（8/31）

時事問題解説障害者スポーツの祭典ロンドン・パラリンピックが29日に開幕した。開会式には「車いすの天才宇宙物理学者」として知られるスティーブン・ホーキング博士が登場。164ヶ国・地域から4200人を超える選手が参加し、9月9日まで12日間で20競技503種目が行われる。

パラリンピックについて確認・障害者を対象とした国際的なスポーツ競技大会・オリンピックと同じ年に同じ場所で開催される（1988年のソウルオリンピック以降）・1948年のロンドンオリンピック開会式の日にイギリスの病院で行われた競技会がパラリンピックの起源とされている・第1回パラリンピックは1960年のローマ大会・JOC（日本オリンピック委員会）は文部科学省管轄だが、JPC（日本パラリンピック委員会）は厚生労働省管轄となっている

参院で首相問責決議が可決（8/30）

時事問題解説参議院本会議で野田佳彦首相の問責決議が自民党など野党の賛成多数で可決された。決議に法的拘束力はないため、首相は今国会での衆院解散や総選挙には応じない方針。問責理由に「消費増税反対」も含まれていたため、公明党は採決を棄権した。

問責決議について確認・内閣不信任決議を行うことが出来ない参議院で首相や国務大臣の責任を問うための決議・問責決議に法的拘束力はない・これまでに問責決議は１０例（首相３、国務大臣７）可決されている・問責決議が可決された首相は、2008年福田康夫首相（3ヵ月後に内閣総辞職）2009年麻生太郎首相（1週間後に衆院解散）2012年野田佳彦首相

特例公債法案が衆院で可決（8/29）

時事問題解説28日、赤字国債の発行に必要な特例公債法案が衆院本会議で民主党による賛成多数で可決された。野党は与党の国会運営に講義し、本会議を欠席した。同じく衆院で可決された衆院選挙制度改革関連法案とともに野党が過半数を占める参院での可決のめどは立っていない。

特例公債法について確認・国の財政の赤字を補うために発行する国債を「赤字国債」と呼ぶ・原則として、赤字国債の発行は禁止されている・赤字国債を発行する場合は、１年限りの特例公債法を成立させる必要がある・1965年度の補正予算で特例公債法により赤字国債が初めて発行・1994年からは、赤字国債発行のために毎年、特例公債法が制定されている

浜岡原発再稼動の住民投票を直接請求（8/28）

時事問題解説静岡県にある浜岡原発の再稼働の是非を問う県民投票条例の制定を求めて、市民グループが県に16万5千人あまりの署名を提出した。住民投票条例の制定請求に必要な署名数を大幅に上回っており、川勝知事は住民投票に賛成の意向を表明した。

住民の直接請求権について確認【条例制定の請求】・有権者の50分の1以上の署名・首長に対して請求・首長は20日以内に議会にかける【議会の解散請求】・有権者の3分の1以上の署名・選挙管理委員会に対して請求・住民投票で過半数の同意があれば解散

禁止薬物使用でツールドフランス王者を追放（8/27）

時事問題解説元自転車選手のランス・アームストロング氏が禁止薬物を使用していたとして、自転車競技から永久追放され、1999年から7連覇を達成したツール・ド・フランスの総合優勝も取り消された。アームストロング氏は異議を申し立てないことを表明している。

ツール・ド・フランスについて確認・フランス国内中心に行われる自転車のロードレース・毎年７月に開催・23日間で約3,300km前後の距離を走破する・総合成績1位の選手は「マイヨ・ジョーヌ」と呼ばれる黄色いジャージを着用する・1903年に第1回が行われ、2012年は第99回となっている